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第12回落語の舞台を歩く 其の4
第12回落語の舞台を歩く 其の3の続き。

ナメクジ長屋:“おおいに宣伝してくれれば、家賃も敷金もタダ”
       と言う条件で志ん生が部屋を借りた長屋。
       地面が低く1年中ジメジメしていたため、
       ナメクジが大量発生していたそうです。
       現在は、ナメクジとは一切縁の無い、マンションになっていました。

       古今亭志ん生の「びんぼう自慢」によると、
       ・・・いるのは蚊ばかりかと思うとそうじゃない、
       ハエがいて、ナメクジがいて、油虫がいて、ネズミがいるってんですから、
       人間方がついでに住んでいる位のものであります。
       地面が低くって、年中ジメジメしていて、
       おまけに食い物があるてい事になると、ナメクジにとっちゃ、
       この世の天国みてえな所と見えて、いやアいましたね。

       出るの出ねえなんて、そんな生易しいものじゃありません。
       なにしろ、家の中の壁なんてものは、
       ナメクジが這って歩いたあとが、銀色に光輝いている。
       今ならなんですよ、そっくりあの壁を切り取って額縁に入れて、
       美術の展覧会にでも出せば、
       それこそ1等賞間違いなしてことになるだろうと思うくらい、奇麗でしたよ。
       かかあが蚊帳の中で、腰巻一つで、
       赤ん坊を負ぶって、仕立物なんかの内職をしていると、
       足の裏のかかとの所が痛くなったから、ハット振り返ると、
       大きなナメクジの野郎が吸い付いていやがる。
       ナメクジがこんな助平なもんだとは、
       あたしゃそれまで知らなかった。

       ナメクジと言ったって、そこいらに居る様な可愛らしいのじゃない。
       5寸位もあって、背中に黒い筋なんかはしっているのが、
       ふんぞり返って歩いている。
       きっと、ナメクジ中でも親分衆か、いい兄弟分なんでしょうね。
       もうそん奴になると塩なんぞ振り掛けたってビクともしやしねえ。
       キリで突いたっててんで応えない。
       血も涙もねえ野郎ってのは、きっとああいう奴の事を言うんでしょう。
| - | 14:30 | comments(2) | trackbacks(0) | 『ビルドクター』福田紀之
コメント
てれ生師匠

先日は楽しい、そして日本伝統・文化の根源である歴史遺産
の旅先達 有難うございました。どっかのかたぐるしい歩く会とは違い落語歴史、登場人物のバックグランドが有り、実に

有意義でありました。しかし何処から、こういったコース企画
や飲み会含めた時間配分を引きだすのでしょうか!! 
てれ生師匠は天才ですね。JTB,HISも真っ青です!!!

ナメクジ長屋あとは志ん生の貧乏長屋雰囲気とまったく異にしたコンクリートジャングルでしたが、瞼を閉じるとデジャブーの様に蘇ってきました。これは強烈な志ん生のナメクジを

擬人化した、生の生き様表現が人間の魂に訴えるからだと思います。ナンチャッテ!! ‘歩いた跡が銀色に輝いた・・’この表現は実に的を得ています。実は数十年前、椿山荘で結婚式

があり、ぐでんぐでんに酔っ払い、庭の大きな石の上にしばらく寝ていました。しばらくして気が付くと、友人の頭の上が銀色のスジ痕がキラキラ光りこの世の者とは思えない光景を目に

した経験があります。このように志ん生の表現、落語演技は実に人の心の琴線に触れる不思議な魔力がありましたね。

復興日本、日本魂復活には平成版 志ん生の出現が望まる!!

           うさぎおいし かの山 故郷
| 風月またの名を故郷 | 2013/12/03 6:03 PM |
古狂さんの、観察力と表現力には感服します。

私も、もっともっと精進して、古狂さんの足元に及ぶよう
努力します。
| 自称 | 2013/12/04 2:35 PM |
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